昨年はトレランの大会に出過ぎた。
100kの大会だけで、Vibram、UTA、おんたけ、Formosa Trail (これは事情により65kmになってしまったけど)。それに加えて、房総丘陵・養老渓谷、ハセツネ30K、成木の森、スリーピークス、黒姫、白馬、ハセツネ、ITJとか。
加えて、伊豆ジオパークロゲとOMMなど。
結局、毎年最終戦としている東京八峰では、「なんか走ってて楽しめない」という自分がいて、第一関門の和田峠を少し走ったところで引き返しその場でリタイアを宣告した。
いわば、トレラン走りすぎによる燃え尽き症候群みたいなもんが出たんじゃないかと。
トレラン→ロゲイニング
2018年に入ると新年早々から、街ロゲや山ロゲの大会を増やしている。
トレランのようにただひたすら走るだけというものから一歩先に進みたいという気持ちもあったが、ロゲイニングやオリエンテーリングという地図を片手に走りながらも頭を使い、観察力や注意力を発揮するという競技は、過去2〜3年OMMや伊豆ジオパークロゲなどに参加して以来、非常に自分の中でハマっていたのだと思う。
ハマった背景には、小学校からボーイスカウトやっていたということもあると思う。そのおかげで特別にトレーニングしなくても地図読みできたし、山の中のアクティビティも臆することなくできる。幼いときから入団させてくれた親に感謝。そして長く暮らした箕面という環境にも。
大阪の箕面というのは、市の大半が山であり、ボーイスカウト時代には野営をしていたところだし、そして小学校や中学校では登山道を体育の授業で走らされる。そして、オリエンテーリングの大きな大会が開かれる地域でもあり、最近ではMTBのメッカにもなっている。
そんな環境で幼少期を育ってると、それは自然と、トレランのみならずロゲイニングにハマるのも自分でも納得できる。
そりゃ次に手を出すのは、色々やってきたアウトドアアクティビティを競技としてまとめて楽しめるアドベンチャーになるわけですよ。
ロゲイニング/オリエンテーリングの面白さ
トレランでももちろん打ち上げは面白いんだけど、ロゲイニングやオリエンテーリングは終わったあとの地図をサカナにしながらの打ち上げが面白い。
オリエンテーリングであれば、CP間をどのように回ったのか、レッグ(CP間の時間)はどのくらいか、どこでどう迷ったのなのかの話をしたり、ロゲイニングであれば、どのエリアをどう攻めて、どういう点数のとり方をしに行ったのか、どういう風に回ったのか、などなど。
トレランの場合と比べて、大会に出た仲間たちと共有する話が圧倒的にロゲイニングやオリエンテーリングは多いので、飲み会は盛り上がるし、あっという間に距離が互いの距離が縮まる要素がある。なので、トレランのコミュニティと比べてば、ロゲイナーやオリエンティアのコミュニティはみんな仲がいい。
そういえば、アドベン連中との話をしてても大体は失敗談。パドリングの練習でどう”沈”したのだの、MTBセクションでのヒルクライムのヒーハーな話だの。どこがどうやってうまく行っただのの成功談よりも、圧倒的に失敗談の話が多い。
みんな、ロゲ、オリエン、アドベンといったアクティビティは簡単に行かないからやってるのだと思う。世の中、ほんと便利になって、インスタントに情報も物事も手に入る世の中だからこそ、アナログな地図を使って肉体を使って、丸一日(競技によっては二〜三日)使って、いいオトナたちが必死になってカラダと頭動かしてるというのはなかなかうまく行かないからこそだと思う。
「チーム競技」であることの面白さ・難しさ
トレランと違って、(多くの短時間のオリエンテーリング大会や街ロゲの場合はソロも多いが)、数時間以上山に入ることになるロゲイニングやアドベンチャーレースは、基本的にペア以上のチーム参戦が多いの場合はほとんど。そのため、自分ひとりのチカラだけではレースを終えることができないのも、楽しいし、学びが多い。
走ることに関していえば、こちらがひっぱることもあれば、ひっぱられることもある。
地図読みであれば、互いに確認しあい(二人とも認知バイアスにかかる大ミスもときにはあるけどw)、互いにミスをカバーするといったことも。
こうした、ひとりだけではないレースの楽しさと難しさを知ると、たったひとりで走り続けるトレランをやってるだけでは物足りなくなる。
時にはチームのメンバーの体調が悪くなり、競技途中でDISQやDNFしなければならないことも出てくる。
それぞれの個の能力が同じであるチームを編成するのはなかなか難しい。殆どの場合はメンバーの能力差はバラバラで、個性があると思う。その中で互いに助け合うというのは、日常的な世界にもフィードバックできる体験を得られると考えている。
トレランという個人競技から入り、ロゲやアドベンに脚を踏み入れると
2018年に入ると、トレラン以外のアクティビティへの志向がより強くなってきていて、夏は縦走を多めに入れようと考えてることを除けば、トレランやロゲやアドベンをどのように入れるか?というのが課題になってくる。
まずは50km以下の長さのトレラン大会は今年はよほどでないと出ない。
チーム競技や地図読み競技としてのロゲイニングやオリエンテーリングのほうを増やす。
一方で、100k以上のトレラン大会や分水嶺のように「たったひとりでやりきる」というものも幾つか入れて、“動く禅”のような位置づけにしたいように思っている。
また、実質、トレランから山アクティビティ、走るスポーツに入ったけど、ロード方面(先日の東京マラソン以降フルマラソン対策ちゃんとヤル気になった)のトレーニングもちゃんとしようかと。
トレランは多様なアクティビティの「入り口」
トレランは、そこからロードの練習の機会も作るし、ロゲやオリエンテーリングをやる上での脚の下地を作ることにもなる。OMMなどに出るにしてもトレランの走力は必要。
そういった意味では、トレランというのは全てのアウトドアアクティビティにつながる「入り口」のようなものだと思う。
なので、今、トレランしかやっていない人もその先のアクティビティを色々やってみると楽しいだろうし、ロードしかやってない人はトレランをやるとアクティビティの世界が広がると思う。
長々書いたけど、結局は「トレラン」が今の自分の趣味や健康は作ってくれている。
こんなアクティビティに出会えたことは本当にラッキーだった。