そのキツさとこの数年の悪天候で悪評(むしろトレランの世界ではアタマおかしい人が多いのでw)好評な「志賀エクストリームトライアングル」がリニューアルした「志賀エクストリームトレイル」(ロング)に参戦してきました(以下、ロングについての話です)。
前日のガイダンスでも説明があったように、関係各所からも色々と意見が入ったようで、選手の安全性の向上なども含めて今回のレースになったようです(昨年のレースの様子は以下の参加された方のブログエントリーをご覧ください)。
2015年は、距離62km、累積標高4500m、制限時間20時間。
2016年は、距離60km、累積標高3000m、制限時間16時間で設定されてます。
(↑ただし今回は、一部コース崩壊で55kmに短縮、累積標高も2900mほどになりました)
完走率については、2015年は悪天候などに祟られ、コースが短くなったこともあり、363名の出走者中ゴールできたのは82名で完走率が22.6%という伝説的な数字を残しておりましたが、今回は228名出走で完走率が94.7%という、素晴らしい?数字を残しております(そもそも出走者が少なくなってるのは昨年の影響でしょう・・・)。
さて、レース当時の話ですが、早朝朝五時、気温0度(体感 -3℃)の中スタート。いきなり、横手山を山頂近くまで登らされます。横手山は2307mの標高がある山なので、しょっぱなから空気薄い中でのゲレンデ登攀。前の方の集団はポール無しでがつがる進んでいきましたが、中盤以降の集団はポールを早速使ってる人も多かったように思います。
下は大会公式サイトに掲載されていたコース図です。
これを見ていただければわかるように1200m〜2300mぐらいの間を昇り降りするわけで、空気が薄い付近を進む大会です。途中、プロデューサーの山田琢也選手とエイドステーションでお話したときに、「標高が高いから、思ったより前に進まない」と聞きましたが、ほんとにそう。関東圏近郊でのメジャーなトレランコース、例えば高尾や青梅では1000mいかないし、丹沢付近でも1500m~1600mですから、2000mを超えるところでのトレーニングはなかなかできてない。富士山トレーニングないしはスリーピークス八ヶ岳トレイルのような大会に出て、高いところでのトレランになれとかないとこれはキツいなと(というわけで富士山トレーニングを来年は増やそう)。
コース自体は志賀高原の山々を一周もので、しかも紅葉の遅れもあり、ふかふか紅葉の中で走れるコースもあり楽しめるコース。とはいえ、横手山とか焼額山を下から山頂まで登ったりするって聞くと、スキー好きだと「えっ!?」って思うんではないでしょうか(笑) 僕もスキーで来ていた山をまさか脚で登るときが来るとは思ってませんでした。
大会運営側の公式フォトはこちら。
レース運びそのものは、もともと右脚の肉離れ負傷からの復帰第一線なので、前半10k弱はゆっくり目で脚の具合を確認しながら予定でのスタート。しかしそれが災いし、カラダを充分に暖めることができず寒さにやられたのか食道や胃は痛いわ、前日より発症の結膜炎で目は開かないわ、心拍が落ち着かないわ、久しぶりに履いたタイツで足あがらんわでめちゃくちゃ調子悪く、初めてスイーパーさんの姿を見てしまいました(笑)。
※まあ体調悪いのは木曜日にN川淳一郎という昔の会社の後輩や津D大介というジャーナリストと深酒しすぎたこともあるんだけれども・・・レース週に飲み会いれてはダメです。
15km時点では途中リタイヤも考えました。いやキツかった、ほんと。
18k地点の第一エイドにて、胃薬を飲み、温かいコンソメスープをいただき、その後、脚が動きにくい原因と思われた履いていたタイツを切り裂くと、脚が途端に軽くなり走れる程度には復活。その後は順調なペースでほぼ最後尾から、徐々に前の人を捉えていきました。第一エイド兼用の第三エイドに戻ってきたときには、エイドボラの方は前半との様子の違いに驚かれたかも?w
しかし前半でのロスを取り戻すことにはならず、一時間超、残り6-7kはナイトトレイルで真っ暗な山道を一人ライトで照らしながら進み、無事にゴール。男子約200人中の後ろのほうに何人もいない順位にて(笑)
普段は中の上ぐらいでの順位で走ることをイメージしてますが、今回はそもそも出走している人々も(こんなレースに出るなんてアタマのおかしな)相当走ってる人たちだっただろうし、体調も悪かったので、まいっか。トレランは無事ゴールできればそれでオッケー!
※のち、結膜炎については、ウィルス性のきっつい結膜炎だとわかり、発熱もするようなヤツだったので、そんな中よく走ったな・・・と。
教訓:
- レースの週に飲み会は入れないこと。
- どんだけ寒くてもコンプレッションタイプのタイツは脚があがらないので避けること。きっとレッグウォーマーのほうがいい。