Running Amongst Trees

トレイルランニング、ロゲイニングと関連ギアにまつわる日記

トレランの大会は「走らせてもらってる」んじゃないかな、と思う。#UTMFとSTYボラを通じて (その2)

 We all learned a lot from UTMF/STY and Mother Nature.

 「特に今回のUTMF/STYの運営はグダグダで問題」って文句言ってる人をたまに見かけるけど、僕は唯一【選手やサポーター、ボランティアへの情報提供の不備】に大きな疑問や課題は感じたものの、それ以外は総じて真っ当な対応したと思うけどなぁ。

 確かに以下のような映像を見ると、「こんな危険な状態なのに!」って思うかもしれないけれども。

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 ちなみに上記映像に出てくる「濁流」も普段は涸れ沢らしいです。怖い。

 

 さて、話戻して運営の話ですが、例えば深夜に緊急でバスを用意するのなんて大変ですよ。そもそもそれらのバスは翌日に別で使われる予定もありうるわけで(だって週末ですからね)、しかもドロドロの参加者を乗せるために座席にビニールシートかける作業なども発生する。それを大会運営側がバス会社に頼み込んで、運転手さんを手配して、ルート確認して、人數確認して・・・とかきっとやってるわけで、想像以上のバタバタだったことでしょう。

 そして大事なこと。それらには金がかかるわけですよ。

 今回、上記した追加のバス手配や(例えばUTMFは[完走者]が予定より増えたので)完走賞の追加発注、その他もろもろ大会運営コストも上がってるはずです。ただでさえ協賛の問題とかで色々ありそうなのに、運営側の財務・経理も相当タフなことになってるんじゃないかな。

 などなど、起こったこととそれに対する対応から運営側の大変さを考える「想像力」を持ってないと、単に不平不満を言うだけになってしまうんじゃないでしょうか。

 その非常な状況とそれに対応する人々のことを「想像」すると、僕なら「金払って参加してるんだぞ!」、「だから文句言わせろ!」みたいな態度はとれない。

 むしろトレランは特にエイドなどのボランティアや主催者にお世話になることが多いので、むしろ「走らせてくれてありがとう!」って思うけどね。 だって、普通に山行するのに比べたら、大会で走るのがいかに安全なのか、それは運営側がいるから。

 今回のUTMF/STYだって、大きな事故なくみんなが大会会場やサポーターのもとに戻ってきている。鏑木さんが、自分が出場された某海外レースで競技者から死者が出てしまったときに運営側に憤っていた気がするけれども、やはり山に行くという非常にリスクのある中で選手の安全を優先するのが運営の第一優先の事項であって、それを行わなかった際には責められるべきだと思うけれども、今回は大きな事故はなかった。運営側は責務を果たしんじゃないかな。

 なので、「走らせてもらえてる」って思うのは正しいことだと思うんだけどなぁ。